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2023.3.15ブラックミラーに代わるもの?

社内にて材料の比較検討を行いました。
映り込みが綺麗なブラックミラー。
狭い空間を広く、そしてより明るく映し出すことができます。
ただいま進行中の外リノ物件で使用する予定でしたが、
オーナー様より当初提案より高価なタイルを外観に使用したいとのことで、
ブラックミラーの箇所で費用を抑えられないかとご依頼を受けました。
そこで弊社にてブラックミラーに代わるご提案をしたのがこちら。
一見ブラックミラーそのもの。
材質はアルミ樹脂複合板で、高剛性・軽量・加工性 に優れています。
今回は天井に使用するため、上向きの取付や照明との取合いを考慮すると、
上記製品は良いのではないかと。
実際にブラックミラーと比較。
左:ブラックミラー 右:アルミ樹脂複合板
ブラックミラーは奥まで綺麗に映りこみますが、
アルミ樹脂複合板は奥に行くほどぼやけて見えます。
やはりこの点に関してはブラックミラーに分がありそうです。
ただ、コストだけで見るとアルミ樹脂複合板の方が安価。
側面からの写真。
左:アルミ樹脂複合板 右:ブラックミラー
コスト、映り込み度、施工面、高級感。。
リノベーションにおいて各オーナー様の重要視する点が異なるとは思いますが、
ぜひ参考にしていただければと。
鳴瀬
株式会社インターデザイン
◎東京オフィス
〒107-0062東京都港区南青山2-11-17 第一法規本社ビル3F
PHONE 03(6812)9363
◎大阪オフィス
〒541-0054大阪市中央区南本町2-2-2 明治屋南本町ビル
PHONE 06(6271)5566・FAX 06(6271)5577
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2023.3.12人の手でしかつくれないもの

『跳躍するつくり手たち展:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー』
に行って来ました。昨年からずっと楽しみにしていた展覧会。
地球環境問題やテクノロジーの進化など、社会の在り方が見直されるなかで、
「人間こそがなしうることは何か」にフォーカスした今回の特別展。
デザイン・建築・映像・工芸・アートなど広い領域のクリエイター20組の表現を見ることができました。
展示は4つのセクションに分かれた構成となっています。
さまざまな作品があり見応えたっぷりでしたが、なかでも気になったものをいくつかご紹介。
第1部は、自然由来の素材と向き合い、人間と自然との関係性を強調する作品。
↓「乾漆」という奈良時代からの漆の加工技術を用いて漆の艶を最大限に引き出した作品や、
伝統的な桶に用いられてきた「柾合わせ」という技術を、幾何学的なデザインに落とし込んだ表現など。↑
つづく第2部は、地球環境や感染症など社会を取り巻く問題を表現したセクション。
↓環境を清潔にするための洗剤や道具が多量のゴミとして地球に蓄積している矛盾を描いた作品。
感染症と経済の混乱を描いた『ブロークンチューリップの塔』↑
第3部は、日常で使われる『もの』の命を 100年先につなぐためには?という問いをテーマに、
伝統工芸家らによる『100年後の修繕工房』の様子が作品として展示されていました。
↓こちらは、「金彩」という陶芸の技法を用い、
一度割れてしまった茶碗を再焼成して魅力ある器へと生まれ変わらせたものです。
「社会を修繕する」という作家のメッセージは、外リノの仕事や考えにも通じるものがあると感じました。
第4部では、アートとテクノロジーが融合する未来的な表現の数々が見られました。
冒頭写真もその一つ、光により硬化する液体樹脂をLED光で固め化学変化と人為の融合を表現したもの。
↑展覧会を締めくくるのは、ヴェネチアのガラス工房と協同製作したガラス照明。
こちらはインスタレーションなのでぜひ会場で見てみてください!
4つの異なる視点から、さまざまな作り手の表現を見ることができましたが、一貫して伝わってきたのは、
テクノロジーはあくまで手段にすぎず、未来を創造するエネルギーは
自然のうえに立つ人の問いや思考、関係性によってのみ生み出せるということでした。
そして、凄まじい速さで変化する時代だからこそ、立ち止まって深く考える時間が大切であり、
その‟時間”を与えてくれる展覧会だったと思います。
ちなみに、春の京セラ美術館も秋とはまた一味違う爽やかさがあってとてもおすすめです。
(外リノスタッフに加わってからやたらと建物の地面と天井に目が行くように……)
この展覧会は6月まで開催しているようなので、春のお出かけにぜひ足を運んでみてください!
塩田
株式会社インターデザイン
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2023.3.3空間の神はディティールに宿る。

という書籍を若い時に好んで読んだ。
きっと今も本棚の片隅にある、デザイナー松井雅美の著書。
確かに当時、彼の空間は細部に優れ、若い自分には神々しく感じたように記憶する。
しかし語源はミース・ファンデル・ローエ。
『神は細部(ディティール)に宿る』だと認識していたが、
ことばを遡ると、それは中世の神学者までたどり着くらしい…。
そんなことはどうでもよくて、今回、
『細部に“時間”が宿る』と、こんな建築になるといった作品が竣工してしまった。
まったく描き始めてから描き終えるまで、
自分でもエンドが見えなかったデザインの細部。
いくら描いて、いくら修正したかわからない詳細は、
画家の習作エスキースのよう。
その仕上がりは甲斐あって、神々しい。
…と自分では思う…。
クライアントと施工者さんには少しご迷惑をおかけしたかもしれないが、
商業的に成功していたなら救われる。
いずれにしても最初で最後になるだろう、神がかり詳細。
小寺
株式会社インターデザイン
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2023.3.2こんなに大変だとは…

おしゃれで居心地の良い部屋を目指すため日々検討中の鳴瀬です。
今日はプライベート投稿。
生活空間に変化が欲しい今日この頃。
そう思い検索して購入したのがこちら。
コンクリート調のクッションフロアです。(右)
当初は木のタイルが貼られていましたが、あまり気に入っておらず
某インスタグラマーさんがお勧めしていたものを拝見し、
がらりと雰囲気が変わりそうだなと。
何よりセールだったのか、750円/㎡という破格のお値段!
35㎡ほど購入しそれでも26,000円。安い。
ですが題名からもある通り、このあとこんなにも大変な作業になるとは…
まずは、既存のタイルの上にマスキングテープを貼っていきます。
直接両面テープを貼ると、退去時に剥がれないことがあるそう。
約500mm間隔で格子状にペタペタ。
その後、同じくマスキングテープの上に両面テープを貼っていきます。
日々デスクワークの私には、地味に体力が奪われます。
それが終わると、クッションフロアを一旦仮で配置していきます。
どれくらいの長さで、どういう位置関係で貼るか、
この後の作業にも響いてくるため効率の良い方法を考えます。
貼り方が決まれば両面テープを剝がしつつ実際に貼っていきます。
壁際は凹凸に合わせてカッターでカット。
隣り合うシートとは目地を合わせる。
納まりは綺麗にしたいものですが、これが本当にしんどい。。
最終トータルで7~8時間ほどの時間がかかりました。
家具も何回か部屋の端に寄せたりと、体もボロボロです。。。
それから2か月ほど使用してみた感想としては、
・雰囲気が変わる!
・汚れがふき取りやすい!
・傷が目立つ…
・シートが浮いてくる…
家具の脚には傷防止の保護パッドでもつけてたら。。
テープをもっと狭い間隔で貼ればよかったのか。。
等々課題が出てきます。
今回やってみて、世の施工業者の大変さが身に沁みました。
(ほんの一部の作業だとは思いますが)
でもやっぱりDIYは楽しいですね。
気になってる方はぜひ。
鳴瀬
株式会社インターデザイン
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2023.3.2開学を前に…。
5年がかりで取り組んできた横浜の大学。
今月末の開学を目前に現場は急ピッチ。
さわやかに陽が差し込む教室や廊下。
緑に包まれた図書室など、
学園の主たる施設が徐々に仕上がってきた。
あとひと月もすれば大勢の生徒さんたちがここへ通って来るだろう。
この場所で多くを学び、友情を育み、人格が形成される。
集合住宅のデザインとは異なる感慨が、ある。
小寺
株式会社インターデザイン
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2023.2.28ショールームにて

外リノでデザイン検討中の宿泊施設。
そちらで使用を試みているペンダントライトの実物を見にショールームへ。
場所は会社から徒歩すぐの遠藤照明様。
私も始めて訪れましたが、ずらりと照明が並んでいます。
今回はオーナー様が物件で使用する材料の確認のため遠くから来てくださるため、
せっかくならと思い、合わせて照明の実物もご案内させていただきました。
今回ご提案した照明はこちら。
半円のブラックで、内側はもともと暖色の色味がついている照明。
ラウンジでゆったりくつろぐスペースに馴染むデザイン。
オーナー様も吟味されています。。
最終的にはオーナー様と相談し、他のペンダントライトに決まりました。
実物をご確認いただくことも時に重要だと感じました。
本別件は他にも、ブラケットライトを多く使用します。
当初は費用を抑えるため、Amazonや楽天市場等の手軽に購入できるサイトにて選定していましたが、
こちらも最終的にメーカー様のブラケットライトに変更する形となりました。
※最終決定した照明⇓⇓⇓
写真左:ペンダントライト
写真右:ブラケットライト(中央のブラック)
やはり使用箇所が多くなると、個数確保とメンテナンス面での対応が大変となります。
メーカー、手軽に購入できるサイト、、、
それぞれの良さがあるため、このような場面でも弊社にご相談いただけると対応させていただきます。
今回私は初めての照明メーカーショールーム。
やはり意匠照明は見ていて心が躍ります。
いつか自分の家にも。。。
鳴瀬
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2023.2.24ロジウラの階段

インターデザイン塩田です。
あっという間に2月も中を過ぎ、少しずつですが春の気配がしてきました。
さて、1月から始まった『元町ロジウラ再生プロジェクト』の様子はご覧いただけていますでしょうか。
まだ見れていない!という方は下記リンクから、是非ご覧ください。
【スタッフブログにて】
ブログだけでは伝わりきらない、現場や作業の様子を臨場感あふれる動画でご紹介しています。
私は2月に入ってから、ロジウラの建物に使用する内装の材料を決めたり、
リーシングに向けて周辺の店舗をリサーチしたり、SNSで広報をしたり。
神戸や元町という街には全く詳しくなかったのですが、徐々に愛着が湧いてきました。
ちなみに、内装に使用する予定の材料を少しだけ公開…。
ブログのトップ画像でもわかるように、建物の扉を開けると、まずこの急な階段が目に飛び込んできます。
この階段を個性としてうまく生かせるように、また、”元町の築古物件”という味のある特徴を考えて、
なるべく現代的で煌びやかすぎるものは避けたりと、材料選びだけでも学ぶことがたくさんありました。
また、リーシングに向けた周辺情報のリサーチをしていると、
和洋華・新旧が入り混じったお店、街並みの個性がうかがえて、
外リノのロジウラビルにはどんなテナントが入るのか、ますます楽しみになりました。
↓リーシング用のスケッチ
今後も、SNSやブログなどを通して、
新しい姿と用途を得るロジウラビルの動向を続々と公開していきます!
塩田
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2023.2.21第3回 ロジウラのデザインは?【元町ロジウラ再生プロジェクト】

ロジウラ再生プロジェクトも早いことに第3回目となりました。
図面やスケッチを作成したり、建物に使用する材料を選定したり、
リーシングに向けた会議をしたりと、コスパ・見映えの良いリノベのためにスタッフ一同奮闘中です。
さて、今回はデザインのお話。
『第3回 ロジウラのデザインは?』
建築デザインは、街並みとの共存。今回は路地裏の景観をデザインします。
一方で、”路地裏”という場所は、表通りからの誘導と見映えが重要。
集客できる店が2、3軒となってその路地裏が活気づきます。
では、どんな誘導、どんなデザインにする?
元町は異文化の街。和でもあり、洋でもあり、華でもある。
そんなことも考えながら、表現するとこんな感じに。
リーシング用のスケッチは、コンピューターではなく手書きにこだわります。
こんなにも印象が違う、手と機械の画。並べて見ると、その差は一目瞭然です。
色付けをするとさらにイメージが鮮やかになります。
作成した図面やスケッチをもって、早速リーシングのための打合せをしています。
どんな建物になるのか…ますます楽しみですね。今後の活動もお楽しみに!
【過去のブログはこちら】
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