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2025.8.19EXPO 2025 OSAKA【番外編】

先日、二度目の万博に行ってきました。今回は【番外編】として、その魅力を改めてご紹介します。
まずは、前回行けなかったサウジアラビア館へ。
サウジアラビア館は、複数の建物がパズルのように配置され、その間を縫うように巡る独特な設計になっています。
前庭にはサウジアラビア原産の植物が植えられ、待ち時間の間も楽しめる工夫がなされていました。
外壁はトラバーチン調の大判セラミックタイルで覆われており、日本にいながら
異国の街並みに入り込んだような感覚を味わえます。
館内ではサウジアラビアの伝統や文化遺産に加え、近年注目を集める未来都市計画「Neom(ネオム)」の展示も行われていました。
Neomはサウジアラビア政府が進める巨大な未来型都市開発プロジェクトで、
国の経済多角化政策「ビジョン2030」の象徴ともいえる存在となっています。
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場所:北西部タブーク州、紅海沿岸(ヨルダン・エジプト国境に近い地域)
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規模:26,500 km²(四国やアルバニアと同程度の広さ)
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構想:複数の都市・地区からなる「スマート・メガリージョン」
特に有名なのは「The Line」と呼ばれる線状都市で、幅200m、長さ170kmにわたる未来都市構想です。
カーボンニュートラルを前提とし、交通や生活機能を垂直方向に配置するという斬新な設計が特徴です。
2030年にはサウジアラビアの首都リヤドで万博が開催されます。
今回のサウジアラビア館の展示は、そのプレイベント的な役割も感じられました。
もし実現すれば、Neomは万博の大きな見どころの一つになるのではないかと思います。
私自身も、2030年にはぜひ現地に足を運び、この未来型都市がどのように形になっているのかを自分の目で確かめたいです。
続いて訪れたのは 「Better Co-Being」。
この日は抽選には当たらなかったものの、特別に一部のエリアだけ入場することができました。
このパビリオンは、建築ユニット SANAA(妹島和世+西沢立衛) による設計で、
巨大なキャノピー(大屋根)が印象的です。
その下では複数の作家によるアート作品が展示されており、鑑賞者はアートを軸に空間を巡っていきます。
キャノピーの隙間から見上げる空は、まるで一枚の絵画のように切り取られた空。
同じ空を見上げ、同じ時間を共有することに、このパビリオンのテーマ「Co-Being(共に生きる)」が
象徴されているように感じました。
スタッフから聞いた説明によれば
同じ空を共有する行為には「異なる文化的・社会的背景を持つ人々が、喜びや悲しみを含む感情を分かち合う潜在力」がある。
つまり「Co-Being」とは強制的な同質化ではなく、互いの差異を認め合いながらも“同じ空を共にする”ことに価値を見出そうとする考え方だそうです。
この思想を空間体験として形にしたのが「Better Co-Being」パビリオンであり、まさに建築とアートが融合した場だと感じました。
残念ながら全てを体験することはできませんでしたが、その一端に触れられただけでも大きな収穫でした。
これにてEXPO 2025 OSAKA【番外編】は終了ですが、これからもアートや建築に触れる機会がありましたらブログでお伝えしたいと思います。
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平岡
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