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2022.3.39h宿泊 / サイン主役のデザイン。

東京出張の折に赤坂の9h(ナインアワーズ)に宿泊しました。

9hという名前の由来は、1時間のシャワー+7時間の睡眠+1時間の身じたく = 9h というコンセプトから来ているそうで、

ビジネスなどのアクティブシーンでの滞在に特化した都市型の宿泊施設です。

有り体に言えばカプセルホテルです。

 

空間は数種類のユニットの配置で構成され、

第一印象は、メタボリズム建築のミニチュアが部屋の中に並んでいるような、非現実感がありワクワクしました。

赤坂の9hは雁行した空間自体も面白く、窓から見える外界は遠くの建物程GLが高く、

赤坂の坂の多い地形を感じられたのも、旅の楽しみとしては良い点でした。

 

とは言いつつもパーソナルスペースは自分のカプセルの中のみ。

そそくさと就寝の準備を済ませカプセルで眠りにつきました。

 

9hのデザインで気になるのがやはりサインデザインです。

あらゆる場所に過剰なほどサインがあり、初めての宿泊でしたが迷うこともありませんでした。

このサイン。2020年東京オリンピックのピクトグラムを手掛けた廣村正彰さんのデザインです。

9hならではのカプセル形状をモチーフとしたサインや、文字のバランス、サイズ感や配置がとても勉強になりました。

このようなサインは、いくらでもネットに投稿されていますが、実際に空間で体験すると全く受ける印象が異なります。

サインデザインをする際に、いかにシュミレーションを行うのが大切かわかります。

 

EVは男女別で可動。それぞれにピクトサインがありますが、私が撮れる写真は男性用のみです。

シンプルなサインで分かり易く。

全体的に、空間自体はシンプルに構成されています。

壁や床は単色で素材の色らしい配色。見せたくない部分は塗装でブラックアウト。

その中にサインが映えることで成り立つ、サインを主役としたデザインでした。

 

余談ですが、床のサインは剥げやすく、特に屋外では数年で補修が必要になることもあるので、

弊社で採用する際はしっかりご説明した上でご提案しています。

9hでは、屋内という事と、専用のスリッパの使用を求められるので、

土足で踏まれることが無く、永く綺麗な状態を維持できているようです。

また、サインの数が多いこともあり、ペイントではなく、シートを用いた施工にしているようです。

精度が出るので、機械的な印象が無機質な空間にマッチした施工方法でした。

 

弊社では手書きのペイントサインが多く、職人の手による温かみを感じられることを美徳としていますが、

デザインコンセプトによっては、シートを用いたデザインも良いと感じられました。

 

弊社もたくさんのピクトグラムやサインデザインの事例があります。

是非 ギャラリー よりご覧ください。

 

駒居

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