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2025.12.16コイズミ照明展示会レポート

先日、コイズミ照明の方々にお越しいただき、出張展示会を開催していただきました。

今回のメインは、新製品の「arkia(アーキア)」シリーズ。

普段から弊社でもよく提案させていただくスポットライトなどの実機を触りながら、光の出方や微調整の方法など、

カタログだけでは分からない詳細な仕様を確認することができました。

これからのご提案に大いに役立ちそうです。

その中で、今回私が最も衝撃を受けた製品、「Tiny lumina(タイニールミナ)」について詳しくご紹介します。

1. 壁とフラットになる「12mm」の驚異的な薄さ

実物を見てまず目を奪われたのが、その「薄さ」です。 この照明は壁(石膏ボード等)に埋め込むことで、

壁面とほぼフラット(ツライチ)に収まるよう設計されています。

間接照明タイプで壁からの出幅はわずか12mm、全面発光タイプでも24mm。

一般的なブラケットライトはどうしても壁から器具がボコッと飛び出してしまいますが、これなら「器具」というよりも、

光を放つ「建材」のようにすっきりと空間に馴染みます。

2. 小さなお子様にも安心な「シリコン素材」

素材はアクリル、シリコン、メッキの3種類。中でも印象的だったのが「シリコンタイプ」です。

光の広がりが均一で美しいのはもちろん、素材自体が柔らかいため、万が一ぶつかっても怪我をしにくいというメリットがあります。

実際に保育園などでも採用されているそうで、小さなお子様がいるご家庭や、廊下の足元灯としても安心してご提案できると感じました。

3. プロのひと手間。「ゴールド」の扱い方

意匠性の高いゴールド仕上げのタイプもありましたが、実はゴールドの器具には「内部で反射した光に少し黄味が乗る」という特性があります。

そのため、シルバーなど他の色の照明と並べると、光の色味が微妙にズレてしまうことがあるのです。

解決策として教えていただいたのが、「あえて少し白い『温白色』の電球を組み合わせる」というテクニック。

これで反射光の色味を計算して調整するそうです。こうした細かな調整ができるかどうかが、空間の質を左右すると改めて勉強になりました。

4. 「時計」や「サイン」にもなる自由度

単なる照明としての機能を超えた、ユニークな活用事例も紹介されていました。

例えば、この照明を円形に12個配置して光を針のように動かす「時計」としての演出や、

光のラインで描く「客室サイン」としての利用など。

住宅の寝室のヘッドボードに組み込んで、ホテルライクな演出をするのも面白そうです。

今回の製品は、従来の「照明器具を選ぶ」という感覚から、「光そのものを壁にデザインする」という感覚に近いものでした。

ミニマルな空間や、器具の存在感を消した落ち着いた空間づくりをお考えの方には、非常に有効な選択肢になると思います。

 

株式会社インターデザイン

平岡

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