
294街の記憶。
デザイン料金 135万円(税別)
- 外観エントランス
- ホール
- 外壁カラーリング
- その他共有部
COST
CONCEPT
鎮守府庁舎、海軍工廠、煉瓦通り、そして一般住宅にいたるまで、昭和の時代に繁栄を極めた港町、呉。当時街並みを構築する資源は隣接する竹原市で製造される煉瓦であった。公共建築、モニュメント、擁壁、道路舗装に至るまで、いわば煉瓦は街の血となり肉となり、激変の呉の歴史を見守ってきたといえる。そんな呉の中心、永きにわたり市民の日常を支えたひとつの建物が、令和の時に再起を図る。その建物もやはり赤い煉瓦をまとい、この街の景観の一部として親しまれてきた地域の財産。蔵本通りから大仁王山、灰ケ峰を頂き、堺川のほとりを歩くと、昔と変わらない街並みがここにも存在している。そこにはいつも赤ビルがあり、その景色は今も変わらない。河畔の木々に見え隠れする褐色の外壁は本来の美しさを取り戻したかのように水面に姿を映し、建築としてだけでなく、呉の記憶としてその懐かしさを取り戻す。その情緒ある情景は呉の人々の琴線に触れ、呉浦の系譜と先達が築いた志を感じ得る。
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