一般的に不利な条件とされる旗竿地。あえてその特性を逆手に取り、
“隠れ家”としての価値を創出したのがこの物件。
一見して用途が理解できないほどの独創的な外観と、
鮮烈な印象を与えるボルドーやエンブレムは、
SNSや集客サイトでも映える”唯一無二の建築”としての魅力を放つ。
これは、悪条件をも資産価値へと転換する新しい魅せ方です。

【デザイン戦略】
環八沿いからは建物上部しか見えないため、照明とサインで街のアイコンとなるインパクト性を持たせた。建物入口は受壁を設け、見せたくない設備関係を隠しつつ入居者のアプローチ動線を滑らかにしている。また、外壁はヨーロッパに見るエンブレムの旗や、化粧品のコフレの様に建物のボックス形状を活かしつつも単なる集合住宅に見えない塗分けに。ペイントサイン・丸看板・照明・塗分けで、不利とされる旗竿地物件を内部の期待感が高められる物件に演出している。内部は狭さを感じないよう、サインを天井面に配置し上向きのスポットライトで照らしながら空間の広がりを意識。その他、樋や冷媒管もデザインに干渉しないよう適切な配置に設置している。