テーマは、"選択と集中による「ピンポイント豪華主義」"
接道面しか見えないため、駅近の雑多な街に埋没しない、個性ある顔作りが求められた今回の物件。そこで、コストをかける部分を入居者や来訪者の目に最も触れるエントランスなどの導入部、建物の顔となる外観の一部に意図的に絞り、建物全体の印象を格上げを狙いました。

【デザイン戦略】
外壁前面の一面に、ダークグレーの大きな壁面ボリュームでタイルやモールをふんだんに使い、クラシカルな印象に仕上げました。エントランスまでは奥まっているため、細いアプローチはブラウン塗装と照明で空間を演出しつつ、入居者にも入りやすい工夫としています。内部は大きなサインを施し、あえて外壁とは少し印象を変えカジュアルな要素を取り込むことで、寄り添いやすいデザインへ。