大量ストック時代のリノベーション

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国土交通省によると、2017年度のマンションストック総数は644万1000戸で、
居住人口は1533万人と推計され、国民の約1割りに当たる。
そうのうち、築40年以上の老朽マンションは72万9000戸あり、
全体に占める割合は約1割だが、10年後には2.5倍の184万戸、
20年後には5倍の351万戸と爆発的に増える。(Wedge10月号より)

それらの膨大なデーターを目の当たりにすると、不動産関連の仕事から早々撤退したくなってくる。
不動産価値の高い首都圏では建て替え需要も見込めるかもしれないが、実際地方に置き換えると、
建て替え需要よりも、建築費や担保性の低さといったリスクが大きく上回り、現実的ではない。

“老朽化”というワードはすこぶるネガティブな響きに聞こえるが、
現在の鉄筋コンクリートの寿命を考えると、築40年はまだまだ壮年期なのかもしれない。
不要な不安をあおらないよう“壮齢化”と、いいあらためてはどうだろう。

昨日引き渡した大阪市内の物件、
在阪デべさんが取得した賃貸中古マンションのファサード・リノベーション。
「利便性に溢れた街中から、静寂だけを抽出する」
的なデザインコンセプト。

コンパクトな外観リノベで物件をイメージコントロール。
認知を高めたうえで、順次空室が発生するたび、
室内をきれいにして分譲。
“壮齢化”時代にマッチしたスキームだと思う。

実際、出来上がりは“新しさ”の問題ではなく“デザイン”の問題なので、
住みたいという欲求、意欲の効果が得られるイメージゾーンの設定と、
建物の歴史との調和を踏まえデザインされれば、
新築には見られない“雰囲気”を得ることも。

中古物件の先入観払拭のため、SNSなどビジュアルツールでの販促がより
重要度を増してくる。
“インスタ映え”はとうぶんマストです。





小寺